【医療】クロスボーダーM&A評価額ランキング 2017年

2018年 7月 9日

第2位 田辺三菱製薬がニューロダームを取得

公表日
評価額
1250億円
取引額
1250億円
比率
100%

田辺三菱製薬は、ニューロダーム社の買収手続き開始について、ニューロダーム社と合意しました。今後、ニューロダーム社を存続会社とし、田辺三菱製薬のイスラエル国における買収目的会社を消滅会社とする逆三角合併を行い、ニューロダーム社は田辺三菱製薬の完全子会社となる予定です。

売り手企業ニューロダーム

中枢神経系治療薬(パーキンソン病等)の研究開発

営業利益
-36億円

買い手企業田辺三菱製薬

医療用医薬品を中心とする医薬品の製造・販売

第1位 武田薬品工業がARIAD Pharmaceuticals, Inc.を取得

公表日
評価額
6310億円
取引額
6310億円
比率
100%

武田薬品の 100%子会社である武田ファーマシューティカルズUSA Inc.が本件買収用に設立した Kiku Merger Co., Inc.による ARIAD 社のすべての発行済株式の現金による公開買付け、および、 その後の同社の ARIAD 社との合併を通じて実行されます。

本買収は武田薬品の戦略に合致するものであり、固形がん分野への拡大と血液がん分野のさらなる強化により、グローバルなオンコロジーのポートフォリオおよびパイプラインを変革

売り手企業ARIAD Pharmaceuticals, Inc.

がん関連医薬品の研究開発、販売

売上高
140億円
営業利益
-250億円

買い手企業武田薬品工業

一般用医薬品、医薬部外品、化粧品、他

今後の医療業界のM&A

2017年は製薬企業による海外企業の大型買収が相次ぎました。

 

医療業界では、先進国の高齢化と新興国での経済成長による医療の需要増加から

M&Aが積極的に行われています。

 

また、医療以外の分野を本業とする企業が同分野への新規参入を進めているほか、

製薬会社も新薬開発に向けて買収で有望な新薬候補を外部から取り込む例が増えており、

今後も医療業界ではM&Aの件数や大型案件も増加すると予測されます。