はじめに
2017年の国内ITサービス市場は、ITの重要性から、前年比成長率1.4%の約5兆5,000億円と成長を見せており、2018年移行も緩やかに成長を継続していく見通しです。
一方、ITサービス業界は人材不足が深刻であり、2017年の有効求人倍率で7倍超とIT系の人材確保が非常に困難となっています。
以上の事から、IT系のどの分野においてもM&Aは非常に需要が高い状態となっております。
ランキングは、2017年度の国内M&A(株式取得)において評価額が公表されたM&Aのみのランキングとなります
第5位 リンクアンドモチベーションがa2mediaを取得
リンクアンドモチベーションは、a2mediaの株式を取得し、子会社化することを決議した。
a2mediaの個人投資家向けIRツール企画・制作ノウハウと
リンクコーポレイトコミュニケーションズが得意とする「アニュアルレポート」や「動画ソリューション」との掛け合わせによって、
IR支援領域における競争優位性を確立していく。
売り手企業a2media
IRを中心とした企業コミュニケーションに関する各種サービスやソリューションを企画・制作・提供する企業。
買い手企業リンクアンドモチベーション
企業を取り巻くステークホルダーとの 関係構築・強化等の支援、個人のキャリアアップの支援、企業と個人のマッチングの支援を行う、経営コンサルティング会社。
第4位 エイチームがIncrementsを取得
エイチームは、Incrementsの全株式を取得し完全子会社化することを決議した。
Incrementsの技術資産やノウハウを活用し、新たな事業展開を加速させる考え。
売り手企業Increments
ソフトウエアの開発効率を高めるサービス・ツールを手がける企業。
プログラマー向けの技術情報共有サービス「Qiita」を運営している。
買い手企業エイチーム
スマホゲームや比較情報サイト運営する企業。
第3位 ブロードリーフがタジマを取得
ブロードリーフは、タジマの全株式を取得して子会社化することについて、タジマの株主と基本合意書を締結することを決議した。
両社で営業協力体制を推し進めることで、それぞれの異なる顧客層から幅広い顧客にサービスを提供する考え。
売り手企業タジマ
自動車整備工場向けのソフトウエアの研究、開発並びに販売している企業。
買い手企業ブロードリーフ
自動車向けパッケージシステムを開発する企業。