【ITサービス】国内M&A評価額ランキング 2017年

2018年 6月 29日

はじめに

2017年の国内ITサービス市場は、ITの重要性から、前年比成長率1.4%の約5兆5,000億円と成長を見せており、2018年移行も緩やかに成長を継続していく見通しです。
一方、ITサービス業界は人材不足が深刻であり、2017年の有効求人倍率で7倍超とIT系の人材確保が非常に困難となっています。
以上の事から、IT系のどの分野においてもM&Aは非常に需要が高い状態となっております。

ランキングは、2017年度の国内M&A(株式取得)において評価額が公表されたM&Aのみのランキングとなります

第5位 リンクアンドモチベーションがa2mediaを取得

公表日
評価額
13.5億円
取引額
13.5億円
比率
100%

リンクアンドモチベーションは、a2mediaの株式を取得し、子会社化することを決議した。

a2mediaの個人投資家向けIRツール企画・制作ノウハウと

リンクコーポレイトコミュニケーションズが得意とする「アニュアルレポート」や「動画ソリューション」との掛け合わせによって、

IR支援領域における競争優位性を確立していく。

売り手企業a2media

IRを中心とした企業コミュニケーションに関する各種サービスやソリューションを企画・制作・提供する企業。

売上高
12億円
営業利益
2300万円
経常利益
-500万円

買い手企業リンクアンドモチベーション

企業を取り巻くステークホルダーとの 関係構築・強化等の支援、個人のキャリアアップの支援、企業と個人のマッチングの支援を行う、経営コンサルティング会社。

第4位 エイチームがIncrementsを取得

公表日
評価額
14.5億円
取引額
14.5億円
比率
100%

エイチームは、Incrementsの全株式を取得し完全子会社化することを決議した。

Incrementsの技術資産やノウハウを活用し、新たな事業展開を加速させる考え。

売り手企業Increments

ソフトウエアの開発効率を高めるサービス・ツールを手がける企業。

プログラマー向けの技術情報共有サービス「Qiita」を運営している。

売上高
9000万円
営業利益
-7900万円
経常利益
-7900万円

買い手企業エイチーム

スマホゲームや比較情報サイト運営する企業。

第3位 ブロードリーフがタジマを取得

公表日
評価額
17億円
取引額
17億円
比率
100%

ブロードリーフは、タジマの全株式を取得して子会社化することについて、タジマの株主と基本合意書を締結することを決議した。

両社で営業協力体制を推し進めることで、それぞれの異なる顧客層から幅広い顧客にサービスを提供する考え。

売り手企業タジマ

自動車整備工場向けのソフトウエアの研究、開発並びに販売している企業。

売上高
34億円
営業利益
2.3億円
経常利益
2.7億円

買い手企業ブロードリーフ

自動車向けパッケージシステムを開発する企業。